フリーランスwebデザイナーのリアル
SNSなどを見ていて、最近フリーのwebデザイナーを目指す人が異常に増えたなーと感じています。特に主婦または学生といった方に多いように感じられます。
webやデザインが好きであれば目指す事も良いと思うのですが、「在宅でできるし、楽そう」「稼げそう」「自由、きまま」といった理由からwebデザイナーを目指す人も多くいるようなので、「ちょっと待って」といった意見も必要だろうと思い記載しました。
確かに事業にかかる費用が他の業種に比べると安いので、開業するのは簡単なのですが、「フリーのwebデザイナーってそれ程、美味しい仕事ではないよ」「大変だよ」といったリアルの部分を知りたい人もいるのではないでしょうか。
この記事はあくまでも私個人のリアルを綴った記事なので、他の意見もあると思います。フリーランスwebデザイナーと一言でいっても働き方は千差万別なので、一つの事象と捉えて頂き、参考になれば幸いです。
未経験からフリーランスwebデザイナーにはなれるのか?
まず、webデザイナーを目指す人にとって定番の話題「未経験からフリーランスwebデザイナーにはなれるのか?」といった疑問について答えていきたいとおもいます。
結論から言うと、なる事は可能です。私もスクールに通いましたが、制作会社で働いた経験はありません。ただ物凄く遠回りをしたと思っているので、制作会社で経験を積んだ方が確実に良いと思っています。
昔はweb制作会社が少なかったので独学で勉強し事業を始める人が多かったのですが、今は違います。たくさんのweb制作会社があります。
webデザイナーの殆どがそうだと思いますが、デザインやコーデイングの勉強に終わりはありません。私もお金を払って学ぶ事がいまだに多いです。
制作会社や企業に就職した場合、会社に貢献する事はもちろんですが、スキルを身に就けやすい環境にあります。これは物凄く恵まれた事なので、就職できる可能性のある人は就職すべきだと思います。
私の場合、ある程度のwebサイトが作れるようになるまで、コーデイングに1年、デザインに4年程度かかっています。独学だとある程度のwebサイトが作れるようになるまでに、時間がかかります。
コーデイングには正解があるので、学習しながら最新の情報を追って行けば学習期間は少なくても、多少なんとかなりますが、デザインは正解がぼんやりしており、膨大な知識が必要なので学習期間はかなりかかると言っても過言ではないと思います。
これがリアルです。
フリーランスwebデザイナーの日常
SNSではコンスタントに仕事を受注している人が多いイメージですが、実際はそんな事ありません。
「どうすればお客様から依頼を頂けるのか?」を日々考え、営業、マーケテイングが業務の大半になると思います。仕事をコンスタントに受注し業務は制作がほとんど、といった方は広告代理店の請負や、前いた会社でweb業務を行っておりその業務を委託しているといった人が多いです。
私のように直請負の場合は、日々、営業やマーケテイングが業務になるでしょう。
具体的な業務の割合は、
メディアを運営している為、運営サイトの更新と営業とマーケテイングで9割。残りは事務処理、学習といった感じです。
ホームページ制作やデザインの受注が入れば、全力で制作業務に取り掛かりますが、毎月コンスタントに受注している訳ではありません。
同業者さんと話をしていても直受けの場合、受注にバラツキがあると言っているので、みんなそうだと思います。
ね、ネット上で言われてるフリーランスwebデザイナーのイメージと少し違うでしょ。
でも良い事もあります。お客さんから「良いデザインありがとう」や「ホームページから受注もらったよ」って報告はやはり嬉しいです。組織だと分業である為、お客さんから生の声を頂く事は少ないのではないでしょうか?
これがフリーランスwebデザイナーのメリットであり、これがあるからやめられません。
フリーランスwebデザイナーは自由?
名前は自由なイメージですが、自由では食べていく事が難しいです。実際、お客さんから相談が来れば、お客さん最優先で動きます。
またスピードも問われるので、優先順位はお客さんになるんですね。プライベートを充実させたいのであれば、フリーのwebデザイナーではないと思います。
サラリーマンの方が自由だと思います。
私の知人に子育てしながら在宅でwebデザインを請け負っている主婦の方がいるのですが、作業時間を確保するのが至難の業だと言っています。
ネット上でよく見かける子育てしやすい環境で働けるみたいなイメージと現実は違います。
フリーランスwebデザイナーの仕事内容
フリーランスwebデザイナーといってもwebデザインのみを仕事にしている人は少ないです。私の場合、webメディアの運営、ホームページ制作、チラシのデザイン、web集客を請け負っています。
知り合いのwebデザイナーさんもweb制作とチラシ、ポスター、名刺、看板デザインなど請け負っています。直受けの場合、webデザイナーというより、町の販促物屋さんといった方が正しいなという方も多いです。
なので直請けのwebデザイナーを目指すのであれば、スペシャリストよりもゼネラリストの方が良いのでは?と感じています。
というのもお客さんからすれば「デザイン、webができるならこれも出来るよね?」といった認識の方が多く、デザインやwebに関する事であれば、様々な相談をしてくれます。←もちろん相談は嬉しいです。ただwebデザイナーはパソコン、プログラミング、デザインに関する事であれば、なんでも出来ると思われがちです。
実際、「パソコンは買おうと思うんだけど、どれが良い?」みたいな相談もあります。
そういった時に、対応できる事が沢山あれば、お客さんは喜んでくれるのではないでしょうか。
この様な理由もありスペシャリストよりゼネラリストが良いのではと感じています。
勿論webデザインに特化したスペシャリストを目指す事は良い事だし理想です。ただ途切れなく仕事を受注する事は難しいかなと感じています。
反して代理店や制作会社から業務を請け負っている方は、web制作のみを仕事にしている方が多いです。ある程度の仕事量を確保でき、安定感もそこそこあるので羨ましく思います。
ただ常に制作に追われている人も多いので、メリット、デメリットがあるといった感じですね。
最後に
フリーのwebデザイナーを目指そうと考えている方にとって、暗い記事になってしまい申し訳ありません。ただネット上で言われている「在宅でできるし、楽そう」「稼げそう」「自由、きまま」といったイメージとは少し違うのでそれを知って欲しいと思い記載しました。
ただwebデザイナーといった仕事は楽しいですし、新しい技術がドンドン開発されるので飽きがこない職業だとも思っています。
これからフリーのwebデザイナーを目指そうと考えている方は現実をしっかりと受け止めた上で楽しみながら勉強し、素敵なwebデザイナーになって欲しいと思っています。
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
大阪を拠点に活動しているwebデザイナーです。ホームページ制作をご検討中の方またお仕事関係であれば、お気軽にお問い合わせフォームからご連絡下さい。
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更新日時:2023年5月15日
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